チキンワークショップ⑮「涙の数だけ強くなれるよ〜♪」

2014.10.18

チキンワークショップでは、泣く人が続出します。各レベルで2、3人ではありますが、みんないい大人なのですから、「続出」と言っていいと思います(笑)。

もちろん私もその一人・・・。はっきり覚えているのはレベル3のCriteria(基準)というコースでした。

この“決定的瞬間”は、たいがい3日目の終わりから4日目にかけて起こります。2日目くらいまではみな、そこそこ順調(のように見える)なのですが、次第に自分のトレーニングの穴が見えてくる・・・ニワトリはどんどんトレーナーの意図とは反対の行動をとるようになり、修正しようとすればするほどどんどんその傷口が開いていく。

ニワトリは、犬のようにリードをつけて拘束して無理矢理何かをさせることはできません。大声を上げて叱ったりすることもできません。「陽性強化」と呼ばれる、主に褒美を使ったトレーニング方法を極めるのは、そんなに簡単なことではないんです。

自分のトレーニング技術の下手さを思い知り、出口が見えない・・・それが3日目に起きます。

 

眉間にしわを寄せ、「話しかけないで・・・」というオーラをまとった人・・・

休憩時間に外の空気を吸いながら一人離れてうつむいている人・・・

そして赤い目をしてトレーニングルームに戻ってくる人・・・

 

でも、4日目の終わりには何らかの光が見えてきて、重い空気をまとった人はいなくなり、最終日の5日目にはみんな晴れ晴れとした顔になります。

ボブは言います。「大事なのは自分で考えること。僕はちゃんと見守っているから、崖から落ちる前に助けてあげるよ」

ボブは「学びにある程度のきつい思いは必要だ。楽しいだけのものではない」と考えています。この点で、ある別のチキンワークショップ主催者と意見が折り合わなかったそうです。この人は、「ワークショップは楽くあるべき」との考え方で、生徒が課題を達成できそうもないときには、レベルを下げて助ける方針なのだそうです。

一方、ボブとパービーンは、「課題をこなすことが目的ではない。それよりもその過程で何を学ぶかが重要だ」と考えています。パービー自身もレベル5では「トイレで大泣きした」のですが、今はそれを教える立場になりました。

 

Criteria(基準)の5日目。コースを終了した後、私はトレーニングルームを出て外の階段に座りました。涙があふれてきました。

課題はクリアしたので、泣く理由はなかったのですが、多分、気が張りつめていたのでしょう。

今でもその時、自分が何を感じていたのか、どんな技術を学んだのかはよくわかりません。でもはっきり言えるのは、トレーニングが上手くいかなくて困ったときに、それを解決する方法を見つけること、そして自分にはそれができる、ということを学んだのは間違いありません。

たとえつらい思いをして涙を流しても、みんなまたチキンワークショップに戻ってくるのです。

 

 

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