犬はどう学ぶのか④〜過剰な感情1

2014.02.02

前回、犬のしつけで軽視されがちな学習にともなう「感情」について触れました。

「良いことがある」場合と「嫌なことが起きる」場合、当然、犬は「良い思い」をしたいと思うものです。

しかし、この「良い思い」でも注意が必要です。何事も、過剰なことはあまり良くありません。感情についても同じことがいえ、それが嬉しいことでも嫌なことでも同じように過剰な興奮状態は好ましくありません。

例えば、他の犬と出会うのが大好きな犬で、見知らぬ犬を見つけただけで我を失ったように吠えたり飛びついたりて興奮状態になってしまうこと。その状態のまま、他の犬に挨拶できることが続くと、その度に「興奮状態」が体にしみついていき、犬を見るだけで興奮状態にスイッチが入ってしまうようになります。

そのような状態のとき、どんなに「おすわり」と言っても「○○ちゃん、だめでしょ」などと声をかけても、飼い主さんの呼びかけに耳を傾けられる余裕などなくなっています。

過剰な興奮状態にあると、新しいことは学べません。

 

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