生徒さんの声:散歩で犬を見れば飼い主の声も聞こえないくらい吠えていたシーズーとチワワのミックス犬(動画)
2015.09.30
Oちゃん、シーズーとチワワのミックス犬、女の子、2歳
お散歩で犬を見つけると豹変してしまい、飼い主さんの声も聞こえないほど興奮して、吠えてしまい、困っていた飼い主さん。「ドッグランでリードがついていなければ、吠えずににおいを嗅ぎ合えるんです」(東京都豊島区、O様)とのことでした。
また、普通の家庭で繁殖された犬だったので、子犬時代は兄弟犬や母犬、同居犬と一緒に育ち、また新しい家にも先住犬と暮らしていました。
周りに犬さえいなければ、飼い主さんが名前を呼べばきっちり振り向いて戻って来るし、リードを引っ張るわけでもない「いい子」です。
始め拝見したときの公園では、「危険はないか…」とでもいうように常にキョトキョト、ピリピリ。しばらく可能な限り吠える状況を避けてもらうトレーニングを続けていただきました。
梅雨や真夏、さらに台風や秋雨…お散歩トレーニングができない時期が続き、数カ月後が過ぎました。
その間の進捗状況について飼い主さんは「私のやり方がまだだめなのかも?」と思っていたようなのですが、同じ公園で2回目のトレーニングをしたときの犬は「別の犬」のようになっていました。(自分の犬は毎日見ているので、飼い主さんは大きな変化の実感が薄いことが多いんです!)
吠えがゼロになったわけではありません。犬だって気に入らない犬、相性の悪い犬はいます。
もともと敏感な犬が、のんびりした犬にはなりません。
でも、許容度は上がっていきます。自分で自分を落ち着かせることができるようになり、我を忘れるような状態にはならなくなっていきます。
「近所のお店では吠えなくなったね、って言われるし、獣医さんのところでも、ずいぶん変わったね、特に飼い主さんが、って言われます」と飼い主さんは言っています。
「まだ吠えちゃうことはあるんですよ。でもパニック状態になったり、吠え続けることはなくなりました。何よりも私が、どう対応したらいいのかわかるようになったのが大きいです」
この飼い主さんの住んでいる地域は、道も狭く、他の犬を避けるのがとても難しい状況です。同じような環境の方は他にもたくさんいて、他の犬や見知らぬ人に吠えてしまう犬にとって決して理想的なトレーニングができるわけではありません。
2歳半までどうしたらいいか困っていた問題で、そのまま何もしなければその後10年以上お散歩のたびに飼い主さんは困り、犬はストレスをためていく…でもそれを、数カ月のトレーニングで大きく改善することもできるのです。
飼い主さんも、「まだ吠えてるし…改善しているんだろうか?改善するんだろうか?」と思ったと思います。それでも「この子をどうにかしてあげたい」という強い思いと、私の指示を信じて地道に続けてくださった、その努力の結果です。ありがとうございました。