夏のお散歩④ サマーカットってどうなのよ?
2014.07.17
夏になると暑さ対策として「サマーカット」「ライオンカット」などと称して毛を短くカットするケースがあります。これについては賛否両論あると思いますが、ここでは不賛成の意見をご紹介します。
このカットをよく見かけるのは、例えばシェットランド・シープドッグ。レオンベルガーのライオンカットも見たことがあります。
シベリアン・ハスキーやアラスカン・マラミュート、秋田犬、チャウチャウなどはお腹にも毛が生えていて、私たち人間からするとついカットしてあげたくなるものです。
「ダブルコート」と呼ばれる被毛は、表面の長い毛(トップコート)と内側のやわらかい毛(アンダーコート)からなっているので、寒さに強いのです。
でも、実は、犬の被毛は寒い時だけではなく暑いときにも体を守っています。
厚い毛に覆われている皮膚には色素が少なく、毛を短くすると紫外線に当たって皮膚がダメージを受け、皮膚のトラブルの原因になったり・・・
アンダーコートは体温を調節しているだけではなく、これを切ってしまうと二度と同じように毛が生えてこない、冬前に均一に毛が生えてこないといいます。
それでもどうしてもカットしたい場合、トップコートだけ3~5センチほどカットするにとどめ、アンダーコートは絶対に切らないこと。それでもトップコートはあっという間にもとに戻ってしまうそうです。それは、必要だから伸びる、とも考えられないでしょうか?
一番害がなさそうなのが、お腹まわりだけ短くすること。
そしてまめにブラシングをして無駄なアンダーコートを取り除いてあげるのが一番のようです。