形にとらわれるな!玄関の出入りの順番と上下関係の無関係(動画)

2015.08.28

「犬より群れのリーダーである飼い主が先に玄関を出ること」という説があるけれど、犬が先に出ていても飼い主が下に見られているとは必ずしも言えません。

10年も前に読んだ、あるイギリス人警察犬訓練士の書いた犬のしつけ本には、こんなことが書いてありました。

自然の中に「ドア」なんてものはないだろう?って。

確かにない…

いまだに(現在では訂正されている)間違っていたとされる狼の上下関係説をそのまま続けている人は、人間より前を犬に歩かせてはいけない、というけれど、でも狼だって、下位の狼がアルファーの前を歩くことだってあるんですよ。だから、犬に人間の前を歩かせてはいけない、というのには、別の理由を考えた良いのではないでしょうか?

森の中にドアはない、をどう考えたらいいのかわかりませんが(笑)、玄関でドアの前でオスワリをさせたり、飼い主が先に出る、というトレーニングをするのは悪いことではありません。

でも、玄関を出たとたんに引っ張って飛び出していたり、たとえオスワリしていたとしても、「ハァハァ」息遣いも粗く、飼い主への注意は散漫だったら?

そのような状態だったら、ただ「すわる」という形だけを行っているだけで、中身はないと言えませんか?

 

犬が大喜びして興奮する「お散歩」に行くときに、過剰に興奮しない、外に出たら一緒に歩こうね♪ というのが一つの大きな目標ではないでしょうか?

犬が自分の感情をコントロールできるようになるように助けてあげましょう。興奮しやすい犬は特に、興奮しちゃっても早く気持ちを落ち着かせることができるように!(ただし、お散歩が不十分でそれが一大イベントのようになっている場合は、別の対応を考えなければなりませんのでご注意を!)

 

カテゴリー: しつけのコツ 散歩 犬の習性と行動

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