新時代のドッグトレーナー「トレーナーの犬はみんないい子」とは限らない
2015.01.31
みなさん、ドッグトレーナーの飼っている犬はみんな、しつけが行き届いて、よく言うことを聞くいい子だと思っていませんか?
あるいは、ドッグトレーナーの犬は「いい子」であるべき、そうでないとおかしい、と思っていませんか?
まぁ、確かによく言うことは聞くかもしれませんが、実はいわゆる「いい子」とは限りません。
他の犬に吠えるかもしれないし、見知らぬ人が苦手かもしれない…
昔は「訓練士」「調教師」というイメージの、警察犬などの特殊な犬を訓練する人でした。当然、もともとその仕事に向いた種類や性格の犬が選ばれています。
それに比べて、最近犬のトレーナーになる人の中には、あえて引き取り手のない、人見知りや犬見知りなどの「問題」のある犬の里親になって面倒をみていたりするからです。あるいは、心や行動のリハビリが必要な犬を引き取った飼い主さんが、その犬の面倒を見るうちに勉強を重ねてトレーナーになる・・・といったこともあるからです。
アメリカでは、そのような、犬の自主性を尊重した穏やかなトレーニングをするトレーナーたちがたくさんいました。犬を飼う時はペットショップで子犬を買うのが主流の日本に比べると、保護施設で気に入った犬を見つけて里親になる、というのが当たり前のことだからです。
もちろん日本にもそういう方がたくさんいます。ただ、まだまだ保護犬の里親になる、という考えそのものが少ないのが現状です。
どちらの国でも、なんらかの手がかかる犬を飼っている人は、その犬から多くを学ぶことは共通しています。
カテゴリー: 犬の性質としつけ