もしかして毎年ワクチン受けてますか?
2015.05.19
ワクチンの有効性は犬の一生続く(概約)
犬のワクチンの有効年数
ジステンバー 〜7年/免疫学的には15年
パルボ 〜7年/免疫学的には7年
アデノウィルス 〜7年/免疫学的には9年
狂犬病 〜3年/免疫学的には7年
1995年にアメリカの獣医学会誌で発表された論文では、成犬にジステンバーやパルボなどのワクチンを打てば、その効果は一生続くと言っています。(Dr. Schultz concludes: “Vaccines for diseases like distemper and canine parvovirus, once administered to adult animals, provide lifetime immunity.” “Are we vaccinating too much?” JAVMA, No. 4, August 15, 1995, pg. 421.)
30年前から何度も再現されている結果なのに、獣医は今も毎年のワクチンをすすめ、飼い主はせいぜい3年に一回ワクチンを打ちます。
パルボやジステンバーなどのワクチンは、抵抗力を高めることが目的ですが、以前にワクチンを打っていると免疫力が働き、必ずしも抗体値が高まるわけではない。また、狂犬病ワクチンは、2回打ったあとは、その後の1、2年の間に3回目を打っても免疫力は高まらない、との研究結果も出ています。
毎年狂犬病のワクチンを注射する習慣は、1978年に始まりました(アメリカで)。でもこれは、科学的な根拠に基づいたものではありません。それどころか、母犬から受け継いだ抗体を持っている間に子犬にワクチンを打っても効果がない場合があるように、抗体値が十分にある個体にワクチンを打ってもワクチンをブロックしてしまうのです。
若いときに受けたワクチンの効果と、その後に受け続けているワクチンの効果に差があるとは認められていません。
ではなぜ、毎年ワクチンを注射することが奨励され続けるのでしょうか?
それは、ワクチン注射が平均的な獣医師の収入の14%にもなっている場合があるからです。毎年の健康診断の中にワクチン注射が含まれるのが顕著になったのは1980年代で、その後1990年代からは一般的なシステムになりました。(アメリカ)
2003年にアメリカの獣医学会には、
「間違った理解、間違った情報そして獣医という専門の保守的な態度が、ワクチン接種の頻度を少なくすることを遅らせている主な原因です。主な感染症における、ワクチンによる免疫の記憶は、これまで奨励されている1年よりずっと長く続きます」
というレポートが発表されました。ワクチンによる免疫力は、非常に長持ちし、ほとんどの場合は一生続く、というのは獣医の間でも共有されつつあり、また人間の疫学でも確立されてきています。
ただ、獣医師協会に方針は示せても、強制力はないため、結局は個々の獣医によることになり、変える気のない獣医師が多いのです。州政府も法律で強制力を持たせることにはあまり興味を持っていません。
ペットを飼っている人にはどうしようもありません。ただ、自分のペットの健康を守るためには、ワクチン、免疫力の継続期間、ワクチンの危険性などについて学ぶしかありません。最低限、自分の大切なペットの体に入れられるワクチンについて疑問を呈すこと。それでも正直で正確な情報が帰ってくるとは期待できませんが。
とにかく、あなたは自分の犬の代弁者になってください。知識であなたの犬を守り、不必要なワクチンには反対すること。あなたの犬の命はあなたにかかっています!
原文:
“Lifelong Immunity – Why Vets Are Pushing Back“ Posts by Dogs Naturally Magazine
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犬の予防接種についてはいろいろな意見があるかと思いますので、これが絶対とは言えません。
犬を預けるとき、1年以内のワクチン証明書がないと預かってもらえないっていうのもネックですよね。せめて抗体検査値もオッケーなところが出てくるといいですね。
抗体値の検査をすれば、抗体値の低いものだけ1種のワクチンを受けることができます。料金も少し下がってきました!
かかりつけの獣医さんによると、この「抗体値」が十分であるかどうかが、日本とアメリカでは違う、というのですが、その話はまた今度。