トレーニングは体験して覚えるもの、読むものではない
2015.08.13
相談を受ける飼い主さんの中には、しつけの本や雑誌などを読んで“ちょっとした知識”のある方は少なくありません。
いろいろと調べてやってみたけれど、どれもどうも上手くいかなかった、というケースもあります。
その方法が適切だったのか不適切だったのかは別問題として、上手くいかないのには理由があります。
それは、犬のトレーニング、しつけは、読んで覚えるものではないから。どんなに上手に書かれた本でも、実際のタイミングというものは正確には伝えられるはずがありません。犬にも個性があり、しつけ本で読んだとおりにやって上手くいく犬もいますが、中には応用が必要な犬、少しずつ微調整しなければならない犬もいます。
家庭犬に必要なオスワリを教えるのに時間がかかったとしても、大きな問題は起きません。
が…他の犬に吠えかかる、とか、血が出るほど噛み付く、とか、来客に向かって吠え続ける、などのケースでは、ああでもない、こうでもない、と上手くいかない方法をやり続け時間ばかりかかったり、問題が悪化したり、飼い主さんも犬もストレスで疲労していくことが問題です。
あきらめている飼い主さんもきっと多いと思いますが、ほんのちょっとしたことで改善するケースも少なくありません。それは、トレーナーがついての実践では、上手くいった場合と上手くいかなかった場合の感覚をその場でフィードバックを受けることができるからです。
もちろん、飼い主さんが日々の生活の中ですぐに完璧にできるようになるわけではありませんが、1回のレッスンで大きく変わる犬(と飼い主さん)も少なくありません。
特に吠えの問題では、その場で「今までの吠えはいったい何だったんだろう!」と驚く飼い主さんや、普段のお散歩で「犬を信頼できるようにいなった」という変化も出てきます。飼い主さんが「こうすればできるんだ!」と自信を持つようになることが大きな要因のような気がします。
ただ面白いのは、たった2週間ほどで見違えるようになった犬を見て私は嬉しい驚きを隠せないのですが、飼い主さん本人は、生まれ変わった犬が当たり前、になっていること(笑)「こうでしたよ」と言うと「そういえば、そんなでしたね…!」って😅
つまり、それほど困らなくなっている、ということですね!
でも、それくらい、大きな変化は可能なのです。
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