教科書どおりの犬と、変化球の犬
2014.11.06
今まで何匹も犬を飼ったことのある飼い主さんでも、「この犬は、今までのどの犬とも違って、どうしたらいいかわからない」ということに直面することがあります。
「これまでの2匹は自分でしつけて何の問題もなかったのに、この子だけ何で・・・???」
うちの1匹目はまさに「教科書どおり」の反応をしてくれる犬です。
トレーナーになる前のことですが、カナダの有名アジリティートレーナーの本とDVDで独学でトレーニングし、競技会に出ていました。http://youtu.be/pB8SVRcAAXY
ところが!
その母親から生まれた2匹目の犬は、すべてが変化球。小さいころから常に犬に犬が数匹いた、という家で育った夫が「こんな犬、みたことない」と言う“不思議ちゃん”です(笑)
この子は、水をいつもこわごわと飲んでいます。どうやら口をつけたときに水が動くのが嫌なようです。
まったく同じことを言った飼い主さんがいます。小さいときから実家では何頭もの犬を多頭飼いしてきたそうですが、その犬は、オヤツを投げてあげると・・・逃げるそうです!
いずれも「多分、こういうことだろう」というのはありますが、だからといって特に困っているわけではないので、それに対してどうこうする必要はありません。でもその「変化球」で飼い主さんが困っている時、しつけの本に答えは書いてないでしょう。
しつけの本は、平均的な犬が基準に書かれています。変化球を投げてくる犬には、バットの振り方も変えなければなりません。