子犬が家に来たら一番に教えること

2015.08.12

夏の真っ只中ですが、子犬を飼い始めた人はいませんか?

 

子犬が家に来てまず一番に学ぶ必要があるのは、「この場所は安全なところだ」ということ。

①危険を感じずに寝たり休んだりできる寝床(ハウス、クレート、ケージ)がある:ハウス、特にクレートに入っているときは、手を入れたり、無理やり引きづり出されたりしない。

②見知らぬ環境を「探検」し、安全を確認できること:多くのペットショップで売られている犬は、普通の家庭の環境を知らないと思ってください。初めて見る家具、大声をあげて走り回り突然倒れる子供、洗濯機や掃除機の音、テレビ、電気コード・・・生まれて初めて見たり聞いたりするものが、自分に危険を及ぼすものなのかそうでないのか、まずはにおいを嗅いだり口に入れて噛んでみたりして確認するものです。

子犬をケージに入れっぱなしにしても子犬は安全確認ができません。

全く自由にさせてイタズラされたあげく、あれもだめこれもだめと大声をあげて静止するばかり、というのでも、何を言われているのかわからずビクビクしてしまいます。

 

「しつけ」とか「トレーニング」とか聞くと、子犬だからまだ必要ないとか、うちは特別なしつけはする気はないから、という人もいるかもしれません。言葉から受ける印象に惑わされずに、ただちょっと考えてみてください。あなたとあなたの家族は、家族の一員として迎えた子犬に

どう暮らしてもらいたいですか?

ここは新しいお家だから、安心して暮らしてね、と教えたくはないですか?

いえ、うちではしっかりしつけします!という方も、2、3カ月の子犬に対して「リーダーにならなきゃ」といっていきなり飼い主さんの力を誇示する必要はありません。まずは場所に慣れてから。慣れるとは・・・ひとつの目安は、自分から躊躇せずにケージから出てくることです。そして、餌を食べるかどうか。

動物は(洞穴に住んでいた人間も!)、自分の身に危険が迫っているかも知れない時に、悠長に食事なんてしていられません…し・ま・せ・ん。だから、犬が「ここは大丈夫」と確認できれば、自然と緊張も緩み、お腹がすいていたことを思い出し、食べ始めます。無理に食べさせようとしない。

慣れるといっても、普通の子犬だったら2、3日で落ち着くと思いますが、特に怖がりとか警戒心が強い場合はもう少し時間がかかるかもしれません。それも子犬の性格を知るチャンスと考えてください。