いつになったらオヤツが必要なくなるの?
2015.10.05
オヤツを使ったトレーニングでよくある質問のひとつが「いつになったらオヤツが必要なくなるのでしょうか?」です。
犬のトレーニングにオヤツをご褒美として使うことが当たり前になり、抵抗のある人も少なくなりました。
それでも、「オヤツがないと言うことを聞かなくなるのでは?」と抵抗のある人もまだいます。実際に、そういう犬もいます…が、それはオヤツの使い方が間違っているからなので、今回それについてはふれません。
質問
「いつまでオヤツを持って歩かなきゃいけないのですか?」
逆に質問です。
「いつもリードをつけていなければいけないのですか?とは疑問に思わないのですか?あるいはいつもチョークチェーンやハーフチョークをつけていなければいけないのですか、とは聞かないのですか?」
<例>
「スワレ」といって犬が座らないとき、リードを引っ張って合図をする人、あるいはリードを引いて首輪(チョークチェーン、ハーフチョークを含む)で首に圧力をかけたり首を絞めて座らせる人は、リードや首輪を犬をコントロールする「道具」として常備しているわけです。リードや首輪で合図するやり方もいろいろとあり、上手下手もあるので、良いか悪いか、効果があるかないかは別の話です。ただ、それは首に何らかの不快感が与えられるから犬はそれを避けるために座るのです。
犬は散歩に出る時にはいつもつけているもので、たとえ常に必要ではなくても、必要な時に使うわけです。
では、トレーニングの道具としての「オヤツ」をいつも持ち歩いているのと、同じではありませんか?
さらに言えば、スパイクチェーンは、犬がちょっとでもリードを引っ張れば首にささるので、ほとんどいつも使われているのに近いです。
では
<必要な時とは?>
…ある程度トレーニングが進めば、どのくらいのことまでできるかがわかります。簡単にできるようになったことに対してリードや首輪を引っ張る必要がないのと同じで、オヤツ(褒美)も必要なくなります。できないとわかっていること、それについてはオヤツ(トレーニング道具)を使って犬を助けてあげるわけです。
<使うタイミング>
…オヤツは、まだできないことを犬が成功できるように助ける道具です。一方、リードを引っ張ったり首輪で圧力をかけるのは、犬が失敗した後に行います。
もしオヤツを忘れてしまったら?
…たとえ持って出るのを忘れてしまっても、リードや首輪に頼らないでも犬をコントロールする方法はあります。また、犬に過剰なショックを与えずにリードを使う方法もあります。
メモ:柴犬など、頭の幅と首の太さにあまり差がない犬は普通の平らな首輪だと犬が後ろに下がった時などに簡単にスポッと抜けてしまいます。そのような場合、ハーフチョークカラーをつける場合はあります。サイトハウンド(イタリアングレーハウンドなど)などには幅の広いハーフチョークカラーを付けることが多いです。幅が広い方が首への圧力は分散されます。ハーフチョークを首輪としてつける場合、締まらない程度に調節します。首を絞めて合図するために使う場合は、あえてリードを引っ張ってハーフチョークが締まった時に適度に首が締まるように調節することが多いです。