犬見知りの犬のトレーニングで口輪を使うこともある(東京BATセミナー)

2015.12.15

先日、東京でBAT(ビヘイビア・アジャストメント・トレーニング)のセミナーがあった。BAT(バット)とは、私が、見知らぬ人や犬に向かって過剰に吠える犬のトレーニングに取り入れている手法だが、犬に不要なストレスをかけず、できるだけ犬本来の自然の姿を尊重したトレーニング方法だ。アメリカから講師が招かれ、紹介された。

アメリカでは日本でいう大型犬が主流。チワワやダックスフントがリードを引っ張って吠えながら他の犬に向かっていくのとは違って、飼い主がひきづられて怪我をしたり、万が一相手を噛んでしまったときのダメージも大きい。(小型犬だからといって犬が感じるストレスに違いはないのだけれど)

そのため、犬が苦手な犬に練習相手の犬と近づいて挨拶などの練習させるとき、マズル(口輪)を装着させることが珍しくない。口輪をしている犬は危険だ、というイメージがあるかもしれない。でも口輪を使うのは、必ずしも噛む犬だという意味ではなく、余計な心配をしないでトレーニングをするためだ。警察犬や護衛犬が好きな人は、口輪をしてパトロールをする犬の姿は高度な訓練をされた犬を意味するので、かっこいいと思ったりもする。

講師のジョウィ・アイバーセンによると、欧米では、犬が口輪をすることが珍しいことだと思われなくなってきているという。

日本では、吠え防止のためにアヒルのくちばしを形どった口輪を試した、という飼い主さんがいた。その方の場合、まったく効果はなかったそうだが、拾い食い防止にはなるかもしれない…。

犬見知りで吠えている犬に口輪をして吠えれないようにするのは犬に余計ストレスを与えるだけで根本的な問題の解決にはならないが、トレーニングが目的で一時的に口輪を使うのは悪いことではない。ただ、いきなり口輪をつけられて嫌な思いをさせるのではなく、前もって慣らしておく必要がある。

…ということで、自分の犬に口輪をつけてみた。

動画ではメッシュ状の口輪を使っているが、本当はバスケット型の口輪を使うのが良い。締め付けられないし、バスケットの隙間から水を飲んだりオヤツを食べることができる。

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カテゴリー:  吠える トレーニング手法 噛む しつけのコツ「犬はどう学ぶのか」

 

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