散歩中に起こる不思議な出来事〜犬に過剰反応する人間たち〜

2015.12.14

犬を散歩していると、よく「不思議な」ことが起こる。

 

その1

公園内で長めのリードをつけて散歩していた。

20代半ばくらいのカップルが公園の段差のある場所に座っている。犬に気がついた男性の方が、「おお、かわいいぃ〜♪ おいで、おいで」と私の犬に声をかけながら手を出す。

私の1匹の犬は、犬より人間が大好きで、そんな風に声をかけられたら大喜びで尻尾を振って寄っていく。男性は私の犬を撫でながら「おまえ、懐こいなぁ」と言い、女性の方も「本当だ〜」と一緒に手をだし、撫でまくる。私とはいっさい目は合わなかった。

 

その2

それはまだいい(?)方。「きゃ〜かわい〜!(多分)」と女子高生らしき外国人のグループに奇声をあげながら取り囲まれたこともある。囲まれたのは犬だけで、私は蚊帳の外!

 

その3

これまた20歳前半の若いカップル。私の犬たちは道端の植木のにおいを嗅いで立ち止まったあと、また歩き出すところだった。後ろから歩いてきた二人だったのだが、私たちを追い越しざまに女性の方が、かがみながら犬の目の前に手を出した。撫でようとしたけどミスしたのかわからないが、手はちょうど犬の口の辺りをかすめていった。

 

その4

私は歩くのが速い方だ。散歩中、小さな子供連れの親子のことは、たいてい追い越してしまう。幼稚園か保育園くらいの子供の多くは、犬を見つけると「ワンワン!ママ、ワンワンだ〜!」と喜ぶのだが、中には後ろから追いかけてくる子がいる。小さな子供は走るときやたらにバタバタと音がするものだ。特別怖がりの犬でなくても、それだけで気になり何度も後ろを振り返るものなのだが、こういう子供に限って真後ろを追いかけてくる…下手すると兄弟2人で一緒に。

 

この手の「不思議」なことには、いろいろなバリエーションがあるが、共通するのは、飼い主の存在を無視していること。

犬を公共物だと思っているのか?

特にフワフワした小型犬だから、オモチャかぬいぐるみだと思われているのか?

子供を相手に同じことをしたら、失礼じゃない?

 

昭和の時代は、ほとんどの犬が玄関や庭に鎖でつながれて飼われていた番犬だった。塀に近づいたらものすごい勢いで吠えられるのが当たり前だった。

庭から脱走したり、放し飼いされていて、町をうろついているのも当たり前だった。そういう犬を見かけても、むやみに近寄ったり手を出さないものだった。

最近の都会では、外飼いの犬も少なくなったし、その辺をうろついている飼い犬もいないので、犬に出会うことが特別なことになったのだと思われる。

犬は撫でるもので、犬が好きな人は犬を見ると触りたくなるようだ。

 

 

 

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