「うちの子は自分を人間だと思っている」…そんなわけないよ?!
2015.07.02
たまに聞きませんか?
「うちの子は自分を人間だと思っている」って言う飼い主さん。
例えば、人間は好きだけど見知らぬ犬に向かって吠えるとか…何でも飼い主と同じようにしたがるとか…いろいろそう思いたい理由はあるのでしょうが、でもそれは多分、別の問題。
犬ってとても賢い動物なんですよね。それが同族と人間との区別がつかないわけないと思いませんか?!
犬の犬種は、全世界で何100種類もあります。国際畜犬連盟(FCI)の公認は343 犬種(2015年1月現在)で、そのうち、日本のジャパンケネルクラブには194犬種が登録されています。非公認の犬種や雑種の存在を考えると、その外見やサイズのバラエティは計りしれないです。
それでも、これだけたくさんの外見もサイズも違う犬種があるのに、たとえ初めて出会った犬種でも、犬は相手を「犬」だと認識できるもです。すごいと思いませんか?
チワワとグレートデーンは同じ「言葉」をしゃべるんです。日本の犬もアメリカの犬も、同じ言葉をしゃべります。そして同じルールで挨拶をし、一緒に遊ぶことだってあるわけです。それとは別に犬は、人間との関わり方やコミュニケーションの方法を覚える能力を持っているわけです。
でも、どうしてまったく外見が違う犬を見て「犬だ!」ってわかるのでしょう?!
私は、「嗅覚」ではないかと思います。
犬の挨拶は、お互いにおいを嗅ぎあうもの。でも鼻と鼻を突き合わせなくたって、遠く離れていたってにおいは確認できます。野生の動物で普段は1匹で暮らしていても、繁殖期になると相手を探すのも、嗅覚に頼っていますね。それは本能です。
保護された動物で、生まれた直後から人間に育てられ同族と関わりを持てないと、大人になってから繁殖できなかったり、同族と関わり合うことができなくなったりしてしまいますね。そういう特殊な育ち方をしていなければ、普通は犬は自分を犬だと思っていると思います
(注意:生物学専門ではないのであくまで勝手な個人的な感想です)