嗅覚と犬の本能:犬同士のコミュニケーション

2015.12.07

先月末、アメリカのペンシルベニア州で行われたKナインノーズワーク(K9 Nose Work®)のセミナーに行ってきた。テーマは「においの隠し方(Understanding Hide Placement)」で、2日間にわたって16匹の犬がにおいを探す様子(ハンティング)を見た。

 

Kナインノーズワークの考案者の1人、ロン・ガーント(Ron Gaunt)は、半世紀以上にわたって警察犬や違法薬物・爆発物の探知犬などをトレーニングしてきた。いろいろなトレーニング方法、テクニックを試し、たくさん失敗もしたという。その経験から重視するのは「ハンティング」という犬の本能を意識したやり方だ。

広大なアメリカには野犬も多い。ロンはよく、野犬の観察もしたそうだ。

「犬同士は、どんな風ににおいを嗅いでいるかでコミュニケーションをとっている」と言う。

 

うちには母犬と娘の2匹のトイプードルがいる。多頭飼いをしている人、あるいはドッグランなどで犬を観察する人は良く見かけると思う。1匹の犬が何かのにおいを嗅いでいると、仲間が「なになに?」と寄ってきて、一緒に同じ場所を嗅ぐ光景を。でも、いつも同じ場所を嗅ぎに寄っていくわけではない。同じにおいをキャッチしてそこに向かうことはあるが、そうでない時は、どういう時なのだろう?

 

 

 

 

カテゴリー: 犬の習性と行動 嗅覚

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