スズメの警戒心を解く方法と怖がりの犬の信頼を得る方法

2017.01.31

アメリカ、サンディエゴに滞在中のこと。カフェでクロワッサンを食べ始めたとたんに、どこからともなくスズメがたくさん集まってきた。

日本で見慣れているスズメと種類が違うな、と思ってよく見えるように写真を撮ろうとした時のこと。1羽だけ、物怖じしないスズメがパンくずを追ってどんどん近くに寄ってきた。このチャンスを逃す手はないと思い、スズメたちに少しの間、付き合ってもらったところ、たった5、6分で、手に乗るようにまでなった。

2番目に勇気があったのは、胸に黒い模様のスズメだった。

この2羽がこんなに短時間の間に私の手に乗るまでになったのはなぜか?

1羽は、私の手に乗っても“何も身の危険を脅かすことは起きない”と思ったから(行動の結果)。そして黒い模様のスズメは、もう1羽が「大丈夫」なのを見て学習した(観察による学習)。

 

何かと「犬との信頼関係」を掲げる人がいるが、信頼関係って便利な言葉。漠然と言われて煙に巻かれないように。

生き物にとって、まず一番に大事なのは「身の安全」(安心感)。

警戒心が強く見知らぬ人が苦手な犬には、やたらに声をかけたり近づいたり、手を出さない方が「信頼」を得る一番の早道だ。

 

 

 

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