「褒める」だけでは犬は人に従わない(後編)
2014.09.25
前編では、言葉で褒めるだけでは犬は喜ばない、という話をしました。
科学的研究というものは、ひとつの要素だけを取り上げる実験。普段の生活ではいろいろな要素がからみあうので、褒め言葉も間接的な褒美になります。
その仕組みは、「パブロフの犬」と似ています。
ベルが鳴る→えさ、ベルが鳴る→えさ、ベルが鳴る→えさ・・・が何度も繰り返されると、ベルが鳴る→よだれがでる
「いい子だね〜♪」→オヤツ、「いい子だね〜♪」→オヤツ、「いい子だね〜♪」→オヤツ・・・「いい子だね〜♪」→よだれ
でも実際は、
「いい子だね〜♪」→オヤツ、「いい子だね〜♪」→お腹なでなで、「良い子だね〜♪」→お散歩・・・「良い子だね〜♪」→わくわくドキドキ(何かいいことが起こるかも♪)
このように「いい子」という言葉は、いろいろな良いことの象徴となっていき、「褒美」のようになるのです。
あなたの犬は、「かわいい!」と声をかけられると喜んでしっぽを振りませんか?
「かわいい♪」→なでなで、「かわいい♪」→オヤツ、「かわいい♪」→かまってもらえる
人間が「かわいい」というときは、何か良いことが起きるんです!
さらに、そういう時、飼い主さんやオヤツをくれる犬友達人は「笑顔」ではありませんか?
「お散歩行く?」と言うとき、あなたは笑顔ではありませんか?
だからあなたの犬は、あなたの笑顔も大好きなのです。
関連記事