あなたの犬はどこまで「言葉」を理解しているかな?(動画)

2015.10.09

犬はまるで、私たち人間の言葉を理解しているような顔をして私たちを見つめたり、首を傾げたりしますよね。でも犬の脳は人間の脳のように言葉を理解する機能はそなえていません。ただ、耳は人間より良いので、多分、音として理解しているのだろうな、と思います。

その言葉を覚える能力も、ボーダーコリーなど秀でている犬種もあり、犬によって差があります。

そして犬は人間の言葉を覚えるよりも、手の動き(ハンドシグナル)や、あなたが気がついていないちょっとした眉毛の動きとか目線の動きとか、あるいは、こういう時はおすわりだ、といった総合的な状況から判断して、おすわりしたりする方が得意です。

(余談ですが、ボーダーコリーが1000単語だか覚えたといった研究がありますが、飼い主の研究者が見えない状態でテストして欲しいのと、他の犬種でも同じことをしてみて欲しいと思います!)

家やよく行く公園ではおすわりできても、初めて行った場所、雑踏の中などで、急に「おすわり」と言われても、なかなかできないものです。

それに反して、人間の子供は「座って」といったら、座るの意味は、椅子に座る、レストランの椅子に座る、ソファーに座る、電車の席に座る、すべてが座るは座るなんだ、と理解する応用力があります。

あなたの愛犬が、初めての場所でおすわりできなくても、あなたに反抗しているのでも、知らないふりをしているのでもないのです。「ここでもおすわりしてね」「こういう状況でもおすわりはおすわりだからね」と教えてあげることが大事です。

大抵の犬は多分、おすわりだったらかなりの応用力がついていると思いますが、試しにあなたが後ろを向いて「おすわり」と言ってみてください。あなたの犬は座りますか?もし座らなければ、おすわりとは、あなたが前を向いていて「おすわり」と言ったら座ること、だと理解しているのです。その他、よくあるパターンでは、あなたが手にオヤツを持っていればおすわりするとか。

添付のビデオを撮る前の段階のトレーニングでは、後ろを向いてSitと言ってみたり、口を隠してSitみたり…ちゃんとすわりました(笑)普通の家庭犬は、そこまで厳密に言葉を覚えていなくても、何の問題もありませんが。

10年弱前に、服従訓練競技会という日頃の訓練成果を競う競技会に出ていたことがあります。トレーナーの勉強をする前で、そんな大それた理由ではなく、基礎トレーニングのつもりでした。

競技会では、出場者(人間)はピシッと起立で犬に向かって「スワレ!」などと指示します。私はそれほどキリッと立ってはいませんでしたし、当時は「何でそんな堅苦しい起立をするの?」と思ったものですが…ちゃんと理由があったんですね(笑)

もちろん出場している人、はそう教えられたから、そういうものだから、と思っているだけかもしれないし、私が勝手にこのように理解しただけかもしれませんが…。(なぜそういう理解になるかは2目の動画とチキンワークショップの記事をお読みください)