犬が噛む時①遊びと傷つける意図

2014.12.01

子犬は甘噛みするものです。

普通は、他の子犬や犬とじゃれ合ったりしながら5カ月までに強く噛まないことを学びます。成犬になってからも、耳や顎の周りなどの皮膚がたるんでいる部分をお互いに軽くかみ合って、じゃれて遊ぶのが好きな犬種もいますが、噛むしぐさをしているだけの場合も多くあります。

飼い主さんの中には成犬の甘噛みが気にならない人もいますが、私は嫌です。例え痛くなくても、あまり肉のついていない手に歯が当たるのは決して気持ちの良いものではありません。

甘噛みの好きな犬には、犬同士で遊ぶときとは違って、人間の皮膚には歯を当ててはいけない、と子犬の時に教えることができます。どんなに人間の手にじゃれて遊んでいても、いっさい歯を当てないで遊ぶことができるようになります。

もちろん、その反対に、相手を傷つけようと思ったときも、どの程度の力で噛めばどの程度のダメージを与えるか、といったコントロールできるわけです!犬が潜在的に持っている噛む力をコントロールする力って、本当にすごいです。そしてほとんどの犬は、私たち人間が何か嫌な仕打ちをしたときでも、噛んで傷つけることができるのに、しないことを選んでいるのです。

多くの犬は、成長し落ち着いてくるとともに、ほとんど甘噛みはしなくなると思いますが、それは学んだから、とは言えません。

子犬の甘噛みについては「噛む力をコントロールすること」を教えることが大事です。教える、というのは、学ぶ機会をたくさん与えてあげるということです。初めからいっさいの甘噛みはダメ!というのでは、噛むか噛まないかしか学べません。

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この記事のカテゴリー: 犬の習性と行動 噛む しつけのコツ「犬はどう学ぶのか」

 

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