多頭飼い③下はやりたい邦題、上に執拗にからむ

2014.11.09

最近よく見るようになった多頭飼い。
2匹目を迎えれば自然に仲良く暮らせる、とは限りません。犬が勝手に近所に散歩に行っていた時代と違い、今は限られた空間で1日の大半の時間を共有しています。
特に2匹の年齢が離れていたり、どちらか1匹の特に気が強い、気が弱い、などの場合は、2匹ともが安心してのびのびと暮らせるように、飼い主さんが配慮してあげてください。

◎ケース3(横浜市西区T様)

上の子は4歳のシーズーミックス、下の子は2歳のポメラニアン。二匹とも見知らぬ犬が苦手で吠える、下のポメラニアンが何かと吠える・・・などのご相談でした。

上の子は落ち着いた性格で人なつこく、下の子は落ち着きがなく、見知らぬ人は初警戒するようでした。(飼い主さんは人は好き、と思っていらっしゃいましたが・・・)

お姉ちゃんは、妹と遊んであげることもあるけれど、たまに相手をしてあげるのにも疲れると避けようとするのですが、まだ若い妹の方は「もっと遊ぼうよ〜」と執拗にからみます。お姉ちゃんの方には、ストレスがたまっていました。

お出かけの時だけではなく、普段から部屋にはそれぞれの“個室”(クレート)を設置していただいたところ、お姉ちゃんの方は、よくクレートに入るようになったそうです。
そうなんです。どんなに仲良しでも、犬だって一人の時間が欲しいときもあるんです。

妹のポメラニアンは、職場に連れて行くと、来客に吠えていたのですが、職場にもそれぞれのハウスを設置してあげたところ、ほとんどの時間をハウスで静かにしているようになったそうです。恐がりの犬は、自分が安全だ、と思える場所があるだけで落ち着くことが多々あります。

この2匹の場合、お姉ちゃんは、自分が「お姉ちゃんよ」と主張するより、執拗にからまれてもじっとだまって我慢してしまう性格でした。

 

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