失敗しないトイレのしつけ④ 家派vs外派
2014.08.09
成犬になると自然に家の中のトイレでしなくなる犬もたくさんいます。
特に古来の性質が強いとされる犬種(柴犬やチャウチャウなど)や大型犬は、3日間くらい我慢できるといいます。
ある雑種(柴犬と柴犬ミックスから生まれた子犬)の子犬は生後4、5カ月のころ、飼い主さんが緊急の用事で家に帰れなかったとき、5、6時間トイレを我慢していたことがあり、飼い主さんはビックリしていました。
あるグレートデーンは、飼い主さんとの旅行中、3日間オシッコもウンチも我慢して飼い主さんを心配させました。臆病な性格の犬は、知らない場所だと安心してトイレができないことがあります。
昔、都内の低層マンションの4階でチャウチャウを飼っていた知り合いがいます。老犬になり足腰が立たなっても「どんなにしても良いからしなさい、と言ってもしない」と話していました。ベランダでもしないので、大変な思いをして外に連れ出していたのを覚えています。
小型犬でも、朝晩とお散歩に出ている犬は、ある程度成長すると自然に外でしかトイレをしなくなり、家のトイレをなくしてしまう飼い主さんもいます。大型犬は排泄物の量も多いので、家の中でさせるのを嫌がる人もいますが、困るのは老犬になって足腰が弱くなったとき。一度家の中のトイレでしなくなると、再トレーニングをするのは大変。その場合、雨でも嵐でも、外に連れて出なければなりません。
欧米では、中大型犬が多いこともあり、基本は犬のトイレは外。頻繁にトイレ散歩に連れ出します。その代わり、飼い主さんが面倒を見られない場合は、日中にドッグウォーカーと呼ばれるお散歩屋さんを頼みます。
ただ、我慢できるといっても必要以上に我慢させるのが健康にいいはずはありません。犬もお腹の調子が悪いこともありますし、天気が悪くて散歩に出れないときやお留守番が長いときなど、家の中にトイレがあると便利です。
トイレを目立たない場所に移動したり、大型犬であれば人間のトイレで用を足すようにトレーニングすることも可能です。