失敗しないトイレのしつけ⑥ オヤツを使う?それとも褒める?
2014.08.18
トイレのしつけで困る飼い主さんが多いのは、家の中で犬を飼うことが多くなったたためです。
家の中と外であれば、犬にとってもその違いは明白。でも、家の中の人間の都合で決めた特定の場所(トイレのトレイ)の上だけでしてね、というのを犬がなかなか理解できなくても仕方がありません。
子犬の時にトイレを覚えず家中でしてしまっていても、おおらかな(?)飼い主さんは、仕方がない、と掃除を続け、お散歩を始めると外に出たときにすることが増え、そのうち何となく家でしなくなった、というケースもあるとでしょう。サークル(ケージ)の中にいる時間が長いと、その中にもうけられたトイレですることが習慣として定着し、特に何もしなくてもトイレを“覚える”犬もいます。
では、トイレのしつけに、なぜあえて「オヤツ」(ご褒美)を使うのでしょうか?
しつけの本には「トイレでできたら褒める」と書いてあるようで、“褒めて撫でている”という飼い主さんがたくさんいます。これは必ずしも効果的ではありません。
なぜならば、撫でる=ご褒美となっているとは限らないからです。犬が飼い主さんに「褒められて」嬉しいと思うようになるのは、飼い主さんと過ごす時間の中で学ぶからです。家に来てまだ間もない子犬はまだ、飼い主さんに褒められることが「良いこと」だとよくわかっていません。元気いっぱいの子犬は、撫でられたことをトイレと関連づけるよりも「手が差し伸べられたからじゃれて甘噛みして遊ぼう」と思う方が自然でしょう。
「ワンツー、ワンツー」などとかけ声をかける、などとも書かれているようです。真面目な飼い主さんほど、一生懸命声をかけていたりして「声をかけるとトイレを中断し、こっちを見つめてしまう」ことになったりします。タイミングよく声をかけるにはコツがあり、それよりも初めはトイレができたときにそっとオヤツをあげる方が効果的です。
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