子犬の甘噛み、本気噛み

2013.10.18

◯◯ちゃん!ティッシュで遊んじゃダメでしょ!

・・・といって子犬からモノを取り上げることが繰り返された結果、あなたの犬は、モノを取り上げようとすると歯をむいたり噛んだりしていませんか?
「オヤツと交換していましたが、それも覚えちゃって、騙されないぞ、とでもいうように近づくと歯をむいて噛んできます」

「警戒しながらオヤツだけもらいに来て、私の手の届かない位置に置いてきたモノをとりに一目散に戻ります」

「子犬のときから唸ったり、甘噛みがひどくて手が血だらけでした」
相手を威嚇したりして「自分にとって価値のあるもの」を守ろうとするのは、犬にとって自然な行動ですが、本来は実際に噛まないで争いを避けるものなのです。その犬の持って生まれた性質(遺伝子)と間違ったしつけの組み合わせによっては、相手に深刻な怪我を負わせるレベルにも発展してしまう可能性があります。

甘噛みをしながら「噛みの抑制」(噛む力のコントロール)を学ぶのは乳歯が生え変わる5カ月くらいまでです。

6カ月をすぎると犬社会の中でも次第に子犬としての特別扱いはされなくなってきて、大人としての社会のルールを学んでいく時期だからです。7~8カ月齢になっても人間の手や服、あるいはリードに甘噛みしているようであれば、止めさせましょう。

もし、2、3カ月のころから“甘噛み”されて飼い主さんが血だらけになっているようであれば、より真剣に取り組む必要があります。まだ子犬だからそんなものだ、と思わずに、手遅れにならないよう、早めにご相談ください。

時期を逃すと後がありません。子犬を迎えた直後から家で始めるられ、ワクチンが終わるのを待たずに始められます。なによりも、初めから、モノを取り上げられることが良いことだと教えるのが一番です。
早いうちから「出して」「ちょうだい」「アウト」などと言ったら口にしているものを放すように教えましょう。拾い食いをさせないためにも使えます。
チェックポイント:こんなとき噛み付いてきませんか?

・首輪(リード)をつけようとするとき(首まわりを触ろうとするとき)
・体を触ったとき
・歯磨きガムなどを食べているとき
・オモチャを取り上げようとするとき
・何かを取り上げようとするとき
・サークル(ハウス、ドッグベッド)に近づいたとき など

もちろんこれだけで判断するのではなく、その時の全体的な様子を含めて考えなければなりませんので、目安にしてください。

 

また、口にして欲しくないものをくわえてしまったら、オヤツやオモチャなどで注意をそらし交換する…でも、それはあくまで「緊急事態」の対応です。

飼い主がなめられている、などといった考え方で、無理矢理取り上げたり、するのは逆効果になり、問題を深刻にするリスクがありますので注意してください。

 

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