犬はどう学ぶのか②パブロフの犬

2014.01.23

前回は、犬が自分が起こした行動とその結果をどう受け止め、何を学ぶのかについて触れました。

「おすわり」を教えるのはこのタイプで、多くの人がこちらに中心をおきます。

でも、犬が学習するときに実はもっと大切なのが「パブロフの犬」に代表される、「感情」の学び方です。

 

行動と同じく、どのような感情を学ぶかを左右するのは、「結果」です。結果の種類は、「何も起こらない」「良いことが起きる」「嫌なことが起きる」の3つ。

 

犬を散歩に連れ出すとき、あなたは必ずまず玄関にかけてあるリードを手に取るとします。それから犬の方に振り向き、首輪にリードをつけ、そして散歩に出かけます。多くの犬がそうであるように、散歩が大好きな犬であれば、あなたがリードに手を伸ばすだけで「お散歩だ!」と期待するようになるのに時間はかからないでしょう。

もともとリードそのものは、良いものでも悪いものでもなく、たんなる「モノ」です。モノは、それが何かを象徴するようになって初めて意味を持ちます。
散歩に行くときにリードをつける習慣のない犬にリードは何の意味もありません。恐がりで外が嫌いな犬には、リードは嫌なものを連想させることになります。

稲妻が光ると雷が鳴る…。私たちはなぜそう思うのでしょうか?

それは、何度も「稲妻→雷」という経験をするからです。雷が嫌いな犬は、雷を予測させる稲妻(さらに私たちには聞こえない予兆など)を感知すると、それだけで嫌なことが起きることを連想し、落ち着かなくなったり息づかいが荒くなったりするのは、まさに「パブロフの犬」と同じ現象です。つづきは 犬はどう学ぶのか③褒めると叱る

 

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