カテゴリー:犬の習性と行動

多頭飼い④犬同士の関係をこじらす飼い主の“喧嘩の裁定”(下)

多頭飼いをする方が増えていますが、2匹の犬が喧嘩をし、ケガをすることもあります。また、今まではちょっとしたいさかい程度ですんでいたのが、何かのきっかけでケガをするほどの喧嘩をするようになってしまった、ということもあります。きっかけは…①引っ越した②病気の老犬を保護した(全文を読む

多頭飼い④犬同士の関係をこじらす飼い主の“喧嘩の裁定”(上)

多頭飼いをする方が増えていますが、2匹の犬が喧嘩をし、ケガをすることもあります。また、今まではちょっとしたいさかい程度ですんでいたのが、何かのきっかけでケガをするほどの喧嘩をするようになってしまった、ということもあります。きっかけは…①引っ越した②病気の老犬を保護した(全文を読む

唸るのはいけないことなのか?

犬が飼い主に向かって唸るのは「犬がリーダーになっている」からなのか?リーダーに向かって「歯向かう」のを許したら犬が「上位に」立つのか?(全文を読む

犬が喜ぶ遊び方(動画)

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問題行動を防ぐには

生後何日から子犬を売っていいのか・・・毎日新聞の記事。(全文を読む

「今日はご馳走だ!」犬を甘やかす方法…一貫性に自信のない方はやめておきましょう

犬に食卓から人間の食べ物をあげてはいけない、とよく言われますが、実際はあげている飼い主さんもたくさんいますよね。それが楽しみの「お父さん」もけっこういるのでは?あげたからって犬が飼い主に従わなくなるわけでも、お行儀が悪くなるわけでもありません。たまにドッグカフェで、膝に犬を乗せてテーブルの食べ物をあげている人を見ますが、犬はお行儀よく(?!)もらうまで待っています。(全文を読む

退屈はいたずらのもと…いけないって「知ってる」のに?!

今月末に10歳になります。が、元気が余っているといたずらする性格は変わりません。お散歩から帰ってきてすぐに置いて出かける時も、興奮状態のままで持て余すようです。犬は、いけないことだと「わかっているのに」いたずらするのではありません。(全文を読む

犬はどう学ぶのか、人はどう学ぶのか…無言の「そこどけ」

息子「上に行こうか」。母「私はまだここにいる」息子「いや、いいよ、もう行こうよ」母「私はここにいるのよ!」という会話。どうもおばさんが、意味深です。そして、おばさんは私の方を「見ました」。一言も発しませんでしたが、明らかに私に向かって「そこ、どきなさいよ」と言っていました。息子は特に感じが悪いことはありませんでしたが、私がどいたあとの椅子に座り、二人はその後ずっとそこに座っていました。さて、私はなぜおばさんが何を言いたいか、わかったのでしょうか?(全文を読む

形にとらわれるな!あなたの犬は犬なつこい?それとも失礼?(動画)

普段は飼い主の横をお行儀よく歩いている犬でも、犬を見つけた瞬間に突然スイッチが入って、リードを激しく引っ張る犬もいます。こういう犬こそ、リードがなければ制止できないでしょう。他の犬とすれ違うたび、突進してくる犬もいます。社会的な動物である犬が、同じ種に興味をもつというのは、ある程度当たり前のことです。飼い主さんによっては、「うちの子は犬が好きだから」と好意的に解釈していることもあります。でも、犬を見つけるたびに過剰に反応する必要は本来ありません。(全文を読む

すべての犬がドッグランに向いているわけではない(下)

ドッグランやパピーパーティ、その他、犬同士で遊ばせる時、それぞれの犬がみな楽しくなければなりません。そしてそれを「犬同士のこと」と放任せずに、社会人見習い中の犬には、人間が様子を見なければいけないのです。小さな5カ月のトイプードルは、6カ月の柴犬に「追いかけられて」しまいました。子犬のうちの1カ月の差は大きい上に、サイズもかなり違います。トイプードルが全速力で走っても、柴犬は余裕です。だんだん悲壮感が出てきました・・・でもたかが子犬でも、人間よりよほど足は早い!私が間に入ろうとしても追いつきません。(全文を読む

すべての犬がドッグランに向いているわけではない(上)

ドッグランは、柵で囲まれた広場で安心して犬をリードなしで遊ばせられる便利な施設です。飼い主さん同士で犬同士遊ばせる時も実質ドッグランと同じで、飼い主さんの自己責任において犬を自由に遊ばせます。このような施設は、いろいろな犬との接し方を学ぶといった、子犬の社会化にうまく使えればそれにこしたことはありません。でも、すべての犬がドッグランに向いているわけではありません。犬によってはマイナスなこともあったり、トラブルになったりすることもあります。(全文を読む

なぜ一人にすると吠えるの?(下)

ほとんどの人が犬をリビングにおいたケージ(サークル、ハウス)で寝かせているのには、実はちょっと驚きです。「子犬は一人で寝かせないと甘やかすことになる」といいった古い「主従関係論」の名残が強く残っているようです。はっきりいって、直接関係ありません。子犬の時にトイレトレーニングが必要なのでリビングに置くのが一番目が行き届いて便利だからなのでしょうが、必ずしもトイレのトレーニングになっていない場合も少なくありません。もし、犬が朝、目を覚まして吠える、夜家族が寝室に入ってしまうと吠える、というのが続き改善の兆候が見られないのであれば、部屋に入れてあげるか、あるいは飼い主さんの姿が見える位置で寝かせてあげるとか、考えてみてあげてはどうですか?(全文を読む

お散歩してますか?②お留守番はつまらない

犬が長時間お留守番ができることを、当たり前だと思わないでください。犬は「金魚」ではありません。犬が長時間お留守番ができることを当たり前だと思わないでください。家族みんなが一日中家を開けているあいだ、何もすることなく待ち続け、家族が帰ってきたら家族を癒す・・・?!それどころか、特に子犬や好奇心旺盛で遊び好きの犬は、あなたが面倒を見て「かまって」あげる番ではありませんか?あなたの癒しになるには、犬自身の心と体が豊かでバランスのとれた状態でなければなりません!犬に欲求不満があると、癒しどころか、頭の痛い問題にならないともいえません。(全文を読む

犬が噛む時⑤所有物を守りに現れる“ハイド氏”

ごはんの食器に近づいた時に噛んだり威嚇する犬。「アルファー症候群」とも呼ばれた諸症状ですが、決して犬がアルファー(上位のリーダー)になっているからではありません。これも支配性、上下関係とは関係ないとされています。英語では「ジキル&ハイド」のようだと表現されるとおり、ある状況においてだけ、人格(犬格?)が豹変します。“引き金”となるものが近くになければ、犬は何てことのない普通の「いい子」というのが特徴です。しかし、態度が瞬時に急変するので「突然襲いかかってくる」という危険な性質でもあります。(全文を読む

犬が噛む時③ストレス解消

犬は噛むことが大好きです。噛む行為はストレスを解消するだけでなく、不安な気持ちをやわらげる役割もあります。(全文を読む

犬が噛む時②狩猟本能のスイッチオン

どんなに家畜化が進み、今や「家族の一員」として家の中で暮らすようになった犬ですが、犬(捕食動物)としての本能をまったく失っているわけではありません。思わぬ時に、そのスイッチが入ってしまうこともあります。(全文を読む

犬が噛む時①遊びと傷つける意図

犬は本来、噛む力を細かくコントロールすることができます。でもそれは子犬の時期、5カ月までにしか学べません。幼い時に親から離れ、長い間ペットショップで過ごしたり、あるいは新しい家に来てから他の子犬や犬との接触がない場合、飼い主さんにそれを教える責任があります。(全文を読む

オシッコのにおいを消すには・・・これっ!

トイレトレーニングで大事なことのひとつは、失敗してしまった場所を掃除すること。アンモニアの臭いが残っていると、また同じ場所に失敗する可能性があるからです。犬の嗅覚は優れているので、人間にはわかりません。でも人間にも「見える」方法があります。(全文を読む

形にとらわれるな!飼い主の前を歩く犬と主従関係の無関係(動画)

よく、犬が飼い主の前を歩いていると「主従関係が逆転している」とか「犬がリーダーになっている」などと言われます。でも、前を歩いているというだけで「犬が上位に立っている」ということにはなりません。前を歩いていてもよく言うことを聞く犬はたくさんいます。それどころか、「支配的」だから飼い主の前を歩く、という犬のほうがまれで、犬が飼い主の前を歩いている理由は他にあります。(全文を読む

本物の「ブリーダー」の見分け方:情緒的に安定した子犬は飼いやすい

どうしたら良いブリーダーを見分けることができるでしょうか?もし私がペットショップで「この子犬が欲しい!」と万が一思ってしまったとしたら、まずこれを確認するでしょう・・・「生後何日で親元を離れてペットショップに連れてこられたのか」もし56日より前だったら・・・注意信号点滅です。犬の福祉を考えるイギリスなどの先進国では、生後56日より前に親元や兄弟たちから離して販売してはいけない、と法律で定められています。なぜならば…(全文を読む

誰もが“ブリーダー”?!と名乗る時代:良い子犬選びとしつけの関係

私が「ブリーダー」と呼ぶのは、繁殖しているその犬種が大好きで、特別の思い入れがあり、その犬種の特徴は当然のことながら、ペットとしての気質や健康な子犬を繁殖している人のことです。子犬を大量生産する繁殖業者ではありません。毎日お散歩にも連れて行ってもらえるし、家族の一員として生活しています。私が「ブリーダー」と呼ぶ人は、どんな気質の子犬が生まれるかを考えて繁殖し、健康な子犬を作ろうと努力しています。「流行」に便乗してその犬種が“大量生産”され、その時期に繁殖された人気犬種は何かと健康上に問題があることが多いです。これまでの流行では、1990年頃のゴールデンレトリーバー、スピッツやシベリアンハスキーが流行った時期もありました。(全文を読む

目が合って買っちゃいました:健全な子犬としつけの関係

たった2カ月になるかならないかの子犬を、ガラス張りのショーケースに長時間入れて展示する、という行為は、動物愛護意識の高いヨーロッパでは“動物の福祉に反する”というのが常識です。子犬の情緒的な成長の上で弊害が大きいからです。犬はペットショップで売られていません。4カ月になるまで親や兄弟と過ごした子犬は、精神的に安定していて成長してからの問題行動が少ない、とわかっているそうです。3カ月まで親元にいて他のブリーダーさんの家庭で育った子犬も「落ち着き」が明らかに違います。(全文を読む

感情をコントロールできない子供たち・・・と、犬たち

近年、犬が家の中で暮らすようになり、昭和初期のように勝手に町を徘徊する「自由」がなくなったから。犬は、自然に他の犬と交わり社会性を養う場所を失いました。そして、「感情をコントロールできない犬」も増えています。子犬の時に見知らぬ犬や見知らぬ人と接触する機会が十分に与えられないと、犬はその後成長してから「犬見知り」「人見知り」になります。その中で、何らかの特別嫌な思いや怖い思いなどをすると、それをきっかけに一種の「パニック症状」を起こすようになってしまうことがあるのです。そういう犬には、自分で自分を落ち着かせることを教える方法があります。(全文を読む

いい子が困った子に変わるとき|トイレを失敗するようになった思春期のダックス

ちゃんとトイレで排せつできていた子犬が、成長とともに失敗するようになり、さらに部屋のあちこちでもマーキングをするようになりました。月齢はちょうど8カ月になるところ。まさに犬の「ティーンエイジャー」の時期です。そろそろ体が大人になり、トイレも長時間我慢できるようになりました。それにともなって、できればトイレは自分の寝床から離れたところですませたい・・・そういう欲求が生まれてきたのでしょう。(全文を読む

本気噛み!しつけにも限界はある

正しいトレーニングをしても改善されない場合は、それ以外の原因を考えなければなりません。実は病気が原因だった、というケースもあります。トレーニングだけでなく薬の力を借りなければならないこともあります。①薬の処方だけで問題は落ち着き、特にトレーニングは必要ない。②トレーニングが上手くいくように補完的に薬を使い薬は減らしていく。③薬は続けなければならないが、同時にトレーニングも必要、など。実際には、このようにきれいに線引きされているとは限りません。(全文を読む

これって本気噛み? 私、甘く見られてるの?

子犬が「本気噛みしてくる」とご相談を受けることがありますが、たいがいは「遊んでいる」だけ。正しい人間との遊び方と、自制心を教えればいいのです。2〜3カ月の子犬が本当に「本気で飼い主を攻撃」しているのであれば、その子犬のペットとしての気質には問題があるでしょう。「キレやすい」性格の犬はいます。何かストレスにさらされたとき、衝動的に攻撃的な行動にでる性格です。それでも犬が優位に立っているから噛むわけではありません。飼い主が「犬から甘く見られている」といった誤った認識で不必要に対立しないこと。この性質を助長してしまうことがあります。(全文を読む

甘噛み?それとももしかして神経症?!

ほとんどの場合、子犬や成犬が人の手やモノを噛むのは、オモチャや牛皮を噛むと、気持ちが落ち着きます。それが単なるストレス発散、といったものなら良いのですが、まれに大きなストレスを抱えている犬の場合、噛む行為が「精神的な病気」を表している可能性もあります。前足をなめ続けてただれてしまう、お留守番中にだけ家具や壁を噛む、プラスチック製のハウスを噛みちぎって脱走する・・・中には複雑なケースもあり、専門家が見ないとはっきりした原因がわからないこともあります。その原因と程度によって、トレーニングで改善する場合と、薬の投与が必要な場合があります。 (全文を読む

おすすめのドッグフード 食べ物は犬の性格・行動も左右する

大切な愛犬には質の良いドッグフードを与えましょう。何を基準に選んだら良いのでしょうか?獣医さんが扱っているからといって、必ずしも良質のフードとは限りませんので要注意。獣医さんにも大手メーカーとの関係や立場があります。アレルギーを発症し、獣医さんに薦められたアレルギー対応のフードに変えたらどうも落ち着きがなくなった、フードが怪しい、というケースもあります。(体に合わないものを食べさせていると、性格が変わることもあります)(全文を読む

失敗しないトイレのしつけ④家派vs外派

成犬になると自然に家の中のトイレでしなくなる犬もたくさんいます。大型犬の中には、3日間くらい我慢できたり、ある雑種の子犬は生後4、5カ月のころ、飼い主さんが緊急の用事で家に帰れなかったとき、5、6時間トイレを我慢したそうです。小型犬でも、朝晩とお散歩に出ている犬は、ある程度成長すると自然に外でしかトイレをしなくなり、家のトイレをなくしてしまう飼い主さんもいます。一度家の中のトイレでしなくなると、再トレーニングをするのは大変。その場合、雨でも嵐でも、外に連れて出なければなりません…(全文を読む

失敗しないトイレのしつけ③人間社会の事情と犬の本能

ある程度大人になった犬は、本来、自分の寝床(巣穴)近くや居住地では排せつしないものです。臭いし、“敵に見つかる”可能性があるし、できればより遠くでしたいと思うのは不思議ではありません。家の中で飼われるようになった犬、特に超小型犬は、このような野生の本能が麻痺(?!)しているようにうかがえることもありますが、ある意味、トレーニングによって指定の場所で排せつするようにするには都合がいいとも考えられます。(全文を読む

失敗しないトイレのしつけ②はみ出す場合

子犬、成犬のトイレの問題で、よくある相談のひとつが「はずしてしまう」というものです。その主な理由は・・・①前足はトレイに乗っているけれど、後ろ足は乗っていないため排泄物がはみ出してしまう②トレイの上でクルクル回っている間にトレイから出てしまう(主にウンチだが、オシッコでも)③歩きながらウンチをする癖がある④トイレが汚れすぎていて、する場所がないその他⑤男の子なので、トイレに乗っていても向いている方向によってははみ出してしまう・・・(全文を読む

失敗しないトイレのしつけ①油断は禁物

子犬がトイレを覚える速さは個体差があり、ほとんど教えないのに失敗しない犬からなかなか覚えない犬まで、さまざまです。家庭の環境で繁殖をしているブリーダーさんから来た子犬は、トイレの習慣ができているでしょう。「家に連れて帰ったら、ベランダのドアの前で吠え、出して上げたらおしっこをした」なんていう子犬もいました。逆に、ペットショップの狭い場所で長い時間を過ごした子犬の場合は、何がトイレかわからなくなっていることもあります。いずれにしても、あたらしい家庭でのトイレは新たに教えることになります。(全文を読む

夏のお散歩②犬は知っている

犬の体温調節はいくつかあります。そのうちのひとつ、「お腹を冷やす」ですが、犬はちゃんと知っています。公園の芝生。走り回って暑くなった時、クローバーの葉が茂っている場所や日陰を選んでお腹を冷やします。その他、近所に公園がある場合、なるべく芝生や土の上を歩きましょう。都会の犬の散歩では、なかなか芝生があるわけではありませんが、なるべく日陰を選び、必要に応じて飼い主さんが犬のお腹に水をかけてあげることはできるでしょう。(全文を読む

大雨の後の散歩 犬にはお散歩でたくさんにおいを嗅がせてあげよう

梅雨の大雨の後の散歩は、普段とは違ったいろいろなにおいがします。みなとみらいの公園では、時々魚が打ち上げられていることもあり、うちの犬がまだ若かったとき、魚に体をすりつけて臭くなってしまったこともあります。昨年の夏は、くらげも打ち上げられていて、うちの犬たちは熱心ににおいを嗅いでいました。今日はまた、かにでした。大雨の後に獲れるそうで、今日は大漁だったみたいです。(全文を読む

猫の餌みぃつけた!犬は鼻を使うのが得意♪

お散歩中、公園の芝生に猫の餌がありました。10粒ほどまとめて置かれ、わざわざ覆って隠してあったのです。子供のいたずらか、毒入りか?明らかに誰かがわざと置いたものです。多くの犬にとって猫の餌は“ごちそう”ですが、食べずに教えてくれました。この犬は、小さいころから鼻を使うのが好きで、よく道ばたに落ちているチキンの骨などのいろいろな食べ物を見つけます。拾い食いしないようにトレーニングはしてありますが、たくさん褒めてあげました。犬は鼻を使うのが大好きなんです。(全文を読む

愛犬には癒される・・・でも時々、ストレス?

犬は私たちの気持ちを落ち着かせ、犬を飼っていると寿命が長引くなどと言われていますが・・・どんな犬でもひとつやふたつ、飼い主さんを困らせる問題があるものです。紹介している著者の犬は、人なつこいのですが、時々、トイレを失敗してしまいます(全文を読む

雷や花火が苦手な犬 おすすめグッズ②

犬は人間より耳がよいため、大きな音は苦手です。人間社会で、特に都会に住む犬は常にさまざまな”不自然”な音にさらされていて、大きな負担がかかっていることは容易に想像できます。クラシック音楽を聴かせると、牛の乳の出がよくなった、ニワトリの成長が早まった、などの研究はありました。犬をリラックスさせるのに最も適したテンポや音域、使用する楽器など、いろいろな演奏を試しました。曲なら何でも良いというのではなく、一定の条件に合ったものだけが心拍数を遅くしたりストレスホルモンの低下を促す、などの効果を得られることがわかりました。家庭犬では85%の犬に効果があると実証されています。分離不安や来客時の興奮を静めるため、また、恐がりや不安症の犬にも有効です。(全文を読む

雷や花火が苦手な犬 おすすめグッズ①

夕立のあった後、家に帰ったら、愛犬が家中を破壊していた・・・なんてことありませんか?犬の音に対する敏感度は個体差がありますが、犬によっては恐怖のあまりそそうをしてしまったり、ハァハァ息が荒くなったり、よだれをたらしたり、部屋中を落ち着きなく動きまわって吠え続けたり・・・かなり症状の重い場合もあります。これを軽減するのが「サンダーシャツ」。体をバンデージで巻くようなもので、伸縮性のある生地とマジックテープでできています。胴体全体を適度なプレッシャーをかけて犬を落ち着かせます。(全文を読む

あなたはどれだけ犬語がわかりますか?②犬はチンパンジーより人間に近い

最近、犬が「平等 」「思いやり」「悲観」といった感情も持っている可能性を示されています。その根拠は、犬が他の犬と遊びたいと思ったとき、まず相手が自分を見るように相手の視界に入ったり、わざと相手を軽く噛んで注意をひいたりすること。これは遊びたいと思っている犬が、「相手が自分に注意を向けていない」という状態を理解しているからだそうです。私たち人間は、相手の心を読むことができなければ社会で上手く生きていくことができません。この「当たり前」のようなちょっとしたことが苦手で苦労する人もいます。犬もその知能を持っているのです。人間の指を指したものに反応する能力は、チンパンジーよりも犬の方が高いこともわかっています。そういう意味では、犬の方が人間に近いとも言えるのです。 (全文を読む

あなたはどれだけ犬語がわかりますか?①犬同士の駆け引きと思いやり

愛犬の問題行動で困っている場合、犬が飼い主さんにも「話しかけて」も飼い主さんが犬語がわからずに、コミュニケーションギャップが原因になっていることがあります。普段は困った行動ばかり目についてしまいますが、犬はリラックスして遊んでいるときも、同じように微妙な仕草をしています。そういう時は、飼い主さんも余裕をもって犬の様子を観察できるのではないでしょうか。最近の犬の研究では、犬の豊かな感情と認知能力は、以前考えられていた以上に私たち人間と似ている部分が多いことがわかってきています。「20分のビデオテープを分析するのに1週間かかる」と言うほど犬は細かな動きや表情で意思疎通をしているのです。(全文を読む

多頭飼い①「いさかい」と、それぞれの言い分

最近よく見るようになった多頭飼い。2匹目を迎えれば自然に仲良く暮らせる、とは限りません。先住犬のジャックラッセルは、活発ながら節度ある女の子。庭でのボール遊びが大好きです。2匹目は若いウェルシュテリアのやんちゃな男の子、B君。ボールを追いかけるお姉ちゃんのことを追いかけるのが楽しくて仕方ありません。でも、B君が2歳になったころからボールをめぐって「いさかい」が目立ってきました。(全文を読む

犬を知るには嗅覚を知れ:AKCのトラッキング競技②〜上級レベル(動画)

アメリカン・ケンネル・クラブ(AKC)には、トラッキング(足跡追求)の上級レベルTDX。追跡する距離は合計800M前後。コーナーが5つ以上。足跡をつけてから最低3時間たってからスタートします。探さなければならない落とし物の数は3個以上になり、さらに薮や茂み、小川、にくわえ、別の人物の足跡などの「難所」をクリアしてなければなりません。TDXは合格率が50%以下という難関な上に、競技枠も少なくなかなかテストを受けるまで至れません。(全文を読む

犬を知るには嗅覚を知れ:AKCのトラッキング競技①〜嗅覚を使って足跡を追う(動画)

アメリカン・ケンネル・クラブ(AKC)には、トラッキング(足跡追求)という競技があります。日本では警察犬の仕事がもとになっている足跡追究競技しかなく、一般にはほとんどなじみがありません。アメリカでもメジャーとは言えませんが、犬の本来の能力を発揮させてあげることのできるレクリエーションとして、根強い人気があります。追跡する距離は合計400~500Mで、曲がり角が3~5回。足跡をつけた30分~1時間前にスタートし、”落とし物”=グローブを探します。(全文を読む

犬がヒトの声に良く従うのは、脳の活動が良く似ているからか

人間の声(言葉以外)や犬の声、その他、車などのさまざまな音に対する人間と犬の脳の反応が比較したところ、犬の音を処理する脳の部分は、人間と良く似ていることがわかりました。また、人間の笑い声や犬が遊んでいる時の声、泣き声などに対する脳の活動部分も似ていました。このことは、声を処理するこの脳の部分が、ヒトと犬が分岐するより前の1億年以上前に進化した可能性を示しているそうです。この研究は、人間と犬の間でなぜ声によるコミュニケーションが上手くいくかを探る一歩です。(全文を読む

デザイナー犬はフランケンシュタイン

しばらく前に流行した「デザイナー犬」。最近ではプードル以外の犬同士を掛け合わせた犬も多く見るようになりました。高い値段で売られています。もともとは、犬の毛アレルギーの人でも飼える介助犬としてオーストラリアで“開発”された「ラブラドュードル」がもとです。今や、大きな利益を生むデザイナー犬の中には、なぜその二つの犬種を掛け合わせるの?と疑問に思う犬がいます。ラブラドゥードルの生みの親であるウォーリー・コンロン氏は、結果的に不健康で不安定な性格の「デザイナー犬」を生むことになってしまって後悔し、自分は「フランケンシュタイン」を作ってしまったと嘆いているそうです。その理由は…(全文を読む

去勢・避妊は急ぎ過ぎるな!自然な成長と問題行動の関係

去勢・避妊手術をすると、将来ガンになる可能性を防げる、従順になって飼いやすくなるほか、問題行動を防げるなどとされていますが、手術の副作用についての研究がすすんできました。でも、犬の体が成熟する前に手術をしてしまうと将来、問題行動の原因になったり、ある種のガンや病気を発症する可能性が高まるという結果がでています。問題行動では、臆病、過剰な興奮、過剰な従順性による排尿、攻撃性、恐怖が原因の噛み、分離不安といった問題行動がより多く見られました。そして、特に雷については、手術の時期に関係なく、避妊・去勢された犬はされていない犬に比べて怖がることが多かったそうです。(全文を読む

雪のにおい:においを嗅ぐと犬は心地よい疲れと充実感を得る

先日の大雪の数日後のこと。少しずつ溶けてはきているものの、公園にはまだたくさん雪が残っていて、お散歩もままならず。でも、雪によって地面から珍しい臭いが浮かんでいているのか、雪が地上に落ちてくるまでに何らかの臭いを運んでくるのか…犬たちは、いつになく念入りに、公園の隅々を探検していました。犬の脳は、嗅覚を処理するための脳の割合が人間のそれよりも大きく、たくさん臭いを嗅ぐとたくさんエネルギーを消費します。嗅覚で生きている犬としての本能が満たされ充実感を得ます。(全文を読む

犬の起源、祖先のオオカミ・・・だけど犬はオオカミではない!

オオカミと犬の進化における関係は、近年、遺伝子の研究技術が進み、新しいことがわかってきています。現在の犬の祖先である“オオカミ”は今私たちの知っているオオカミではありません。初期の犬が今存在しないのと同じく、今のオオカミの元となったオオカミも既に存在しないからです。現在の犬の祖先は、犬とオオカミはそれぞれ共通の“絶滅したオオカミ”から分岐し、進化しました。狼の研究では、最近まで信じられていた習性が間違っていたことがわかっています。その謝った考え方を犬のしつけに当てはめるのは古いやり方です。(全文を読む

子犬の甘噛み、本気噛み

◯◯ちゃん!ティッシュで遊んじゃダメでしょ!・・・といって子犬からモノを取り上げることが繰り返された結果、あなたの犬は、モノを取り上げようとすると歯をむいたり噛んだりしていませんか?甘噛みをしながら「噛みの抑制」(噛む力のコントロール)を学ぶのは乳歯が生え変わる5カ月くらいまでです。時期を逃すと後がありません。6カ月をすぎると犬社会の中でも次第に子犬としての特別扱いはされなくなってきて、大人としての社会のルールを学んでいく時期だからです。7~8カ月齢になっても人間の手や服、あるいはリードに甘噛みしているようであれば、止めさせましょう。(全文を読む

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